―― RevCommに入社する以前の経歴を教えてください。
新卒から約24年、インターネットサービスプロバイダー企業で働いていました。開発部門に20年以上いて、そこから出ることは全く想像してなかったんです。ただ、サービスを作っては終了するということが立て続けにあり、エンジニアとして今まで頑張って作り上げたシステムの廃棄が続いたときに、ビジネスとしてもう少しうまくできないだろうかという思いはずっと持っていました。そんな中で、会社がM&Aで買収され、私が所属していたWEB事業の管理職が大勢退職してしまいました。そこでビジネス側の責任者にキャリアパスを変え、その後WEB事業全体の執行役員なども兼任するようになりました。
もちろん一筋縄ではいかず、グロービズ経営大学院で学び直そうと決めました。ただ仕事が多忙になり勉強がおろそかになって、何のためにこんな苦しい生活をしてるんだろうという状態になってしまったんです。自分の人生を見つめ直し、お金よりも時間の方が大切という価値観に変わり退職しました。その後1年間は勉強に専念して、次の1年間は大学院で知り合ったメンバーと新規事業にチャレンジもしました。
―― RevCommに転職したきっかけを教えてください。
年齢的にも、残りの自分の社会人生活を費やして何を世の中に残せるだろうと考えるタイミングでした。これまでの知見を仲間に共有しながら改めて組織で働こうと思い、20年以上開発部門に従事してきたこと、グロービズ大学院で経営学を学んだことの両方を活かせる場としてスタートアップで働きたいと考えました。
また、今後若い世代が直面する社会課題の解決に貢献したいという想いもありました。前職でコミュニケーション不足や齟齬により無駄な時間を使ってしまった後悔があり、それは他社でも課題としてあるだろうと思いました。企業を取り巻くコミュニケーションを改善できれば、日本の生産性向上のヒントになると考えていた中で「コミュニケーションを再発明する」「人が人を想う社会を創る」という理念を持ったRevCommに共感しました。
エンジニア組織の内側も、ビジネス組織や経営視点から見た外側も理解できるのが自分の強みだと思っています。それを活かしてエンジニアのモチベーションを会社のビジョンに繋げられるような働き方がこの会社ではできると思えたことが転職を決意した決め手です。
―― RevCommでの業務内容を教えてください。
現在約70名のエンジニア(※2023年1月現在)が在籍しており、複数のプロジェクトが走っています。そこをエンジニアリングマネージャーで分担し、私は約30名のバックエンドエンジニアやコーポレートエンジニアリングのチームをまとめるマネージャーを務めています。
ピープルマネジメントとして、1on1を中心に個人の課題やWill(やりたいこと)を把握し、課題解決の壁打ちや自己実現につながる仕事やポジションを整えるなどして、組織の活性化を推進しています。
今までは競合も少なかったので、エンジニアがチャレンジングに開発したものがそのままプロダクトの形になっていました。しかし、このタイミングで絶対にこの機能がないと勝負に勝てないといった切迫感を持ったリクエストの声がビジネス部門から上がることも増えてきました。文字や資料では伝わらないようなその危機感をエンジニア側に伝えたり、開発の進捗状況の見える化を徹底したり、ビジネス側とエンジニア側の架け橋の役割を意識しながら働いています。
―― RevCommのエンジニア組織の良いところ、課題に感じるところはありますか。
良い点は、他者を支援するという気持ちが組織全体にあること。誰かが何かを呼びかけると必ずそれに応える人がいます。経験者が若いエンジニアに対して支援するという一方的なものではなく、若いエンジニアも積極的に他者の困りごとに応えるシーンをよく見ます。また、Tech Talkというエンジニア主体の技術共有の場もあり、毎週誰かがノウハウを共有してくれています。エンジニア同士で支えあえる文化が醸成されているのが、すごく良い点だと思っています。
また1on1をして気づいたのは、社会人としての最初のキャリアがエンジニアではないという方が結構いること。独学から始めてキャリアを重ねマネージャーになっている方もいますし、成長意欲が高いメンバーが集まっているんだと思います。
これから会社はどんどん大きくなっていきますし、人も増えていきます。事業の成長に伴い、常に働き方をアップデートし続けなければいけないと思っています。エンジニアも自らが情報を収集して市況の理解を深めたり、お客様の課題に向き合ってOUTPUTの価値を見直したり、そういった働き方の必要性に自分達で気づいて組織に浸透させられるか、そこが課題だと思っています。
―― エンジニアリングマネージャーとして挑戦したいことはありますか?
RevCommは成長期にあるため、人材に積極的に投資し、新しい価値を創造することが現状の経営方針だと理解しています。これからいろんなエンジニアが増えていきますが、技術志向/マネジメント志向など、どんなタイプであったとしてもパフォーマンスが出せるベースとなる環境を整えたいです。
その上で、私はビジネス志向のエンジニアを育成して、将来的には一部のプロダクトのビジネス成長にコミットできる組織づくりに挑戦したいです。私自身が経営学の勉強を通してビジネスの奥深さを改めて体感したので、その視点を持って開発に携わることでエンジニアの仕事がより面白くなるのではないかと考えています。近い将来プログラミングや金融教育を受けて、それが当たりまえ化した社会人が増えますし、そんな社会の変化にも対応していきたいですね。
―― RevCommのエンジニア組織の魅力とは。
まずはアグレッシブな開発、難易度の高い案件にチャレンジできることですね。ビジネスの特性上、取り扱うデータがテキスト・音声・動画と幅広く、フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、データサイエンティストと活躍・成長の環境が多くあります。技術の研鑽や活かせるポジション×仕事パターンがたくさんあり、いろんな強み・専門性を持った集団なので、今までのスキルやノウハウについて意見交換したり、刺激し合える仲間が周りにいることが魅力です。
組織の作り方はバックエンドエンジニアのチーム、フロントエンドエンジニアチームというふうに分けるか、プロジェクトで分けてその中にバックエンド1人フロントエンド1人のような形が多いと思いますが、RevCommの場合はマトリックス組織なんですよね。自分の職能チームからプロジェクトにアサインされて、そこにもバーチャルな組織がある形です。プロジェクトでの学びを自分の職能チームに持ち帰って、一人のノウハウを他のバックエンドエンジニアにも広げ成長につなげることができる環境です。
ただ職能チームとプロジェクトチームで上司が2人いるような形になるんです。私の役割であるバックエンドエンジニアのマネージャー(TM)と、所属しているプロジェクトを推進するプロジェクトマネージャー(PM)がいるわけです。なのでTMとPMで連携を取りながら役割をきちんと分けています。PMだけが評価してしまうと、その人の能力が成長しているという概念が抜けてしまいます。例えば期日までに追加機能の実装ができていればOKという考えになりがちですが、TMが入ることで、この人はこれができるようになるという目標を持たせられます。運営は少し複雑化しますが、育成も充実し、開発で成長できるというメリットが活かせる組織体系になっています。
―― これからのRevCommに入社してほしいのはどんな方ですか。
エンジニアは自己研鑽できる環境で会社を選ぶという傾向が強いと思っていました。しかしRevCommでは、ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)、代表・會田の人柄や想いに共感したと答えるエンジニアがすごく多いです。私はMVVでつながっている状態が強い組織だと思っています。様々な価値観や経験を持つ人材が集まる以上は、企業が成長する過程で、意見のぶつかり合いや部署間の対立軸ができてしまうこともあります。ただ、根っこでつながっていれば、お互いの視点を高くすることで進むべき方向性を見出すことができるはずです。RevCommには一枚岩になれる土壌があると感じています。ですからRevCommの理念や実現したいビジョンに共感する人と一緒に働きたいと思っています。