――エンジニアとしてどのような経験をされてきたか教えてください。
大学卒業後は地元名古屋のラジオ局でアルバイトをしていました。仕事は楽しかったですが、3年ほど働くなかで徐々に将来のことを考えるようになり、手に職をつけれる仕事を探し始めて。当時ITバブルのなかで花形とされていた職業だったことと、僕が工学部出身で「ものづくり」への情熱を持っていたことから、エンジニアになることを決め、まずは武者修行として東京のシステム会社に入ることにしました。
最初は右も左も分からない状態でしたが、少しずつ経験を積み力がついてきたタイミングで、もっと人の感情を動かすようなものづくりをしようと思い、WEB制作会社に転職。デザインやブランディングに関するプロジェクトで、プロのデザイナーと一緒に「どう見せるか」を意識したエンジニアリングを経験しました。
――WEBの領域も経験されたんですね。現在は再度システムエンジニアとして働かれていますが、どのような経緯があったんでしょうか。
システム側に戻るきっかけになったのは、その制作会社の研修で行ったサンフランシスコで見た光景です。当時のサンフランシスコは、日本ではまだ馴染みのないUberEatsやAirbnbが当たり前のように使われていて、僕の目には未来都市のように映りました。
山田さんが実際に撮影したサンフランシスコの街並み
エンジニアが作ったサービスが、実際に人々の生活を変えている様子を目の当たりにして、ガツンと頭を殴られたような衝撃が走ったんです。自分も社会に影響を与えるサービスが作りたいと思うようになり、帰国後、サービスをゼロから作るためにスタートアップに転職。システムエンジニアとして本格的に挑戦することを決めました。
――そのスタートアップが前職ですね。どうしてRevCommに入社したんでしょうか?
転職したスタートアップでサービス作りをするなかで、技術的な側面では貴重な体験をすることができました。一方、どんな会社や社会を目指すかというミッションが不明瞭な会社だったために、自分自身もなんのために働いているのかが分からなくなることもあって。「本当に社会を変えよう」というミッションを持っている会社やプロダクトを探すことにしたんです。
リモートで働けるという条件で会社を探していてRevCommと出会いました。話を聞く中で『コミュニケーションを再発明し、人が人を想う社会を創る』というミッションへの共感も芽生えましたし、実際に作っているMiiTelも本当に社会を変える可能性のあるプロダクトだと思うようになって。初めは業務委託として関わるなかで、自分が持っているフロントエンドのスキルを生かせると確信したので入社することにしました。
――現在はどのような仕事を担当されていますか?
AI搭載のIP電話MiiTel Phoneと、オンライン商談で交わされた会話をAIで解析・可視化するMiiTel Liveの開発に携わっています。どちらも操作画面の開発を担当していて、ユーザーができるだけストレスを感じず、かつ初見でも直感的に操作できるようなUI/UXを作っています。
仕事の魅力としては、WebRTC、Websocketなどのトレンドな技術を使えること、そしてPBXの領域に携われることだと思います。エンジニアにとって、新しい技術を将来性のある領域で試せるのはとても魅力的なことです。
さらに電話というサービスを提供している以上、いつでも安定して通話できるようにすることが最低条件で、ネットワーク環境が悪くても通話を可能にするといった難しいお題に挑める環境なんです。
――山田さんから見て、RevComm社員の方に特徴はありますか?
エンジニアのメンバーはプロフェッショナルな人が多く、自分以外の分野の人からも刺激を受けることが多いです。例えばあるメンバーが書いたPythonに関する本は非常に勉強になりました。そうした、お互いの知恵や技術を共有し合うような文化があるように感じますね。
さらに一人ひとりの責任感や自分のタスクに対するコミットが強くて。フルリモートでも仕事ができているのは、そうしたお互いへの信頼があるからだと感じています。
――今後はどのような挑戦をしていきたいですか?
RevComm発のプロダクトをもっと多くの人に届けていきたいです。企業が導入することで生産性が高まり、出来た余白で思いやりのあるコミュニケーションが増えていく。僕はそれを実現したい。人がお互いを思い合って生きる社会に少しでも近づけられればと思います。
そのためにも、現在担当しているMiiTel Phone・MiiTel Liveの品質を向上しつつ、まだない新規事業やサービスの開発にも挑戦していきたいです。まだ明確なアイディアはありませんが、サンフランシスコで見たような、人の価値観や生活をガラリと変えてしまうサービスを作る。そんな目標を持って引き続き頑張っていきます。