――関口さんがRevCommに入社した理由を教えてください。
前職で働いていた時にWantedlyでスカウトをいただき、面談を受けたのがきっかけです。元々サービスを面白いと思っていましたし、音声AIを自社で開発するという話を聞いて、その“クレイジーさ”に魅了されました。
ウェブアプリケーションを作ろうという企業で、技術研究やリサーチから本格的にやっているところは少ないように思います。大抵、コアな技術はGoogleなどの名だたる企業が持っているものを利用するのですが、RevCommは違いました。
明確なプロダクトの思想を持って、研究開発から販売・運用まで一貫させることは、相当な専門性と技術力がないとできないこと。スタートアップでありながら、ビジネスとして成り立たせていることに感動して、まずは副業で関わることに。
業務を進める中で、想像通り技術力が高いメンバーがいたことや、経営陣が技術に対しての理解も深いうえに、會田(代表取締役 會田 武史)がメンバーと対等に議論をする姿勢があったことが決め手となり、入社を決意しました。
――現在の仕事内容を教えてください。
MiiTelやMiiTel Phoneのフロントエンドの実装と、関連するプロジェクトのPMを担当し、エンジニアとして手を動かすことと、PMとして意思決定に関わることの両方に、楽しみとやりがいを感じています。
よく「マネジメントまでやる人は稀有だね」と言われますが、自分は理系の大学出身ではないし、デザイナーとして勉強をしたわけでもないので、より技術力や知識を持っている人に仕事を任せ、能力を引き出す役割に行き着いたのは、自然なことだったと思います。
自分の腕を磨いていくことに執着しすぎず、プロジェクトを進めることを優先して考える、プロジェクト思考を意識して日々働いています。
――プロジェクト思考を持つ様になったきっかけはありますか?
明確な転換点は、2011年の東日本大震災です。自分が住んでいた場所は被害は少なかったのですが、他人事ではないと思って、震災発生後すぐに陸前高田に向かいました。ボランティアとして1日中瓦礫拾いをする中で、自分ができることの小ささを実感したんです。
それと同時に、自分の持っている技術と経験を用いて、もっと世の中に貢献したいという気持ちが湧き出てきました。「自分が楽しければ良い」という考えは自然と無くなり、プロジェクトやチーム、その先の会社や社会など、自分以外のために何ができるかを考えるようになったんです。
――自分ごとの範囲が広がったんですね。そんな関口さんが、エンジニアチームとして大事にしたいことはありますか?
エンドユーザーを向いて仕事をすることです。過去にウェブ制作会社で働いていたのですが、広告代理店や発注元の企業とコミュニケーションを取ることはあっても、実際にサイトを利用するユーザーと直接触れることはありませんでした。使い勝手をイメージして設計するけれど、検証しながら運用することはできなくて、もやもやした経験があります。
その点、自社プロダクトを持っているRevCommは、社内外のユーザーの声を直接聞くことが出来る。自分の設計に対して「良かった」「もっとこうしたい」というフィードバックを受けながら開発を進められるのは、素晴らしいことです。
チーム全体としても、プロダクトを作りこむことだけではなく、改善や運用にもしっかりコミットしていきたいと思っています。
――今後、目指していくプロダクト作りについて教えてください。
人々が、日々の生活で意識せずに使っているプロダクトにしていきたいと思っています。そのためには、まだまだ挑戦できる余白がある。たとえば自分の領域で言えば、創業当時から増築を繰り返してきたUIの統一感を高める部分です。生活に自然と溶け込みながらも、一つひとつのプロダクトがRevComm製だと感じてもらえるようなブランドに育てていきたいと思っています。
また、会社としてはメンバーが増え、新しいプロダクトの開発も進んでいます。そうした中でも、全てのプロダクトから一貫した思想が伝わるように、デザインガイドラインの整備も推進していきたいですね。
――どんな方々と一緒に働きたいですか?
「許可を求めるな謝罪せよ」というエンジニアの中で良く知られている言葉が、RevCommのエンジニアチームに根付いています。そもそもゼロから音声AIを開発しようとしている会社ですから、失敗を恐れず挑戦していく気持ちを大切にしているんです。まずアウトプットをしてみて、上手くいかなければ、後から原因を究明して改善する。そうやって、未知の領域に対して、前のめりに挑戦していける人とご一緒できたら嬉しいです。