監査法人から大企業を経て、MBAを取得。彼がRevCommを選んだワケは「事業の将来性」と「代表への信頼感」

コーポレート部門 経理

木瀬朗雄

2008年4月より有限責任 あずさ監査法人に入所し、20社あまりの会計監査に従事。 2014年7月より株式会社LIXILに入社し、IFRS導入プロジェクトを完遂。その後、海外子会社のリストラクチャリング、内部調査、会計ガイドライン策定等、経理体制のグローバル化に向けた様々な施策に取り組む。 2018年9月よりスペインのESADE Business SchoolのMBAプログラムに入学。 2020年3月に同プログラムを卒業後、株式会社RevCommにジョイン。

タイで過ごした経験が、会計士としての独自の強みに

――幼少期はどのように過ごしていましたか?

兵庫県の西宮市で生まれ育ちましたが、父親の転勤が多かったので、小学4年生から神戸と東京を行き来する生活を送っていました。小学校6年生の頃、タイに引っ越すことになり、2年ほど現地のインターナショナルスクールに通学。日本の学校に比べて、教師と生徒の関係性がフラットで、フレンドリーな人が多かったので、すぐに馴染むことができました。小学生のうちに、海外の人と話すことに対する抵抗がなくなったことは、大きな出来事だったと思います。

――高校・大学時代の印象的なエピソードを教えてください

高校は附属校だったので、大学受験のプレッシャーも無く、かなりのびのびと過ごしていました。また、男子校だったこともあり、毎日どれだけ目立てるのか、どれだけ授業の進行を遅らせることができるのかなど、高校生らしいことを考えている毎日でしたね(笑)。部活は文化祭の副委員長をやったり、自動車部に所属し、私有地で車を運転したり、トラックの荷台でマンガを読んだりと楽しんでいました。

高校時代に遊んだ分、大学では何かしら頑張ろうと思い、資格取得のために勉強を始めました。というのも、親から「一つくらい資格を取っておいたら」と言われていて、私は文系だったので、弁護士や税理士などの中から、最も汎用性が高そうな会計士の資格を選んだんです。無事に大学4年生で会計士の資格を取得し、そのまま有限責任あずさ監査法人に就職。監査業務を中心に約6年間勤めました。

――その後、転職することを決意した理由は何ですか?

監査法人には会計士が約4,000人もいて、差別化を図らないと生き残れない世界だと痛感したからです。事業会社などに転職することで、自分ならではの強みを伸ばす必要性を感じました。自分の強みは何だろう? と考えたとき、幼少期にタイで過ごした経験から、語学力が挙げられると思ったんです。それを活かせる会社を探していたところ、当時海外子会社の買収を積極的に進め、グローバル企業への転換に邁進していた株式会社LIXILを紹介頂き、2014年7月に転職しました。

海外プロジェクトへの参画後、MBA取得を志す

――株式会社LIXILで一番記憶に残っている仕事は何ですか?

IFRS(国際会計基準)導入プロジェクトと、海外子会社の再編及びリストラクチャリングです。前者については、株式会社LIXILのような大企業であれば、IFRS導入に通常6年くらいかけることが一般的です。しかしLIXILでは、約2年半で実行する、野心的なプロジェクトを進めていました。そのため、より高度なプロジェクトマネジメントとグローバルベースでの関係者の緻密な連携が求められましたが、無事にプロジェクトを完遂できたことは貴重な経験になりました。

後者については、海外の子会社をマネジメントするのは初めてで、すべての業務が新鮮でした。経理体制を構築したり、業績回復のための施策を提案したりと、スキーム面を設計することが面白かったです。また、子会社の多くは自社で立ち上げたのではなく、海外の子会社を買収したものだったので、周囲との細かな調整や、現地特有の知見も要しました。ビジネスパーソンとしてひと皮むけた仕事だったと思います。

――その後、株式会社LIXILを休職してMBAを取得したのですね

そうですね。2018年9月から2020年3月にかけて、スペインのESADE Business School(エサデ ビジネス スクール)でMBAを取得しました。元々MBAを取得するキャリア設計はなかったのですが、グローバルなプロジェクトに多数関わる中で、海外でも通用する人材になりたいという目標ができたんです。海外で活躍している周囲の人の多くはMBAを取得していたので、私もチャレンジすることを決意。当時29歳で、これから受験準備してスクールに通うには若くなかったので、ラストチャンスだと思い、休職して海外に渡りました。アメリカではなくスペインのスクールを選んだ理由としては、生徒のダイバーシティが高いため、そしてプログラム選択の自由度が高いためです。USのMBAは卒業までに2年かかるところがほとんどですが、ESADE Business Schoolは単位さえ取得すればいつでも卒業できるので、結果的に1年3か月で帰国しました。その後復職する予定でしたが、心機一転新しい仕事を始めたいと思い、そのまま退職することにし、約3か月間、転職活動を行いました。

――どのような会社を中心にみていましたか?

MBAに通っているときは、「今まで財務会計を担当してきたから、今度は経営戦略の仕事をやってみたい」と考え、コンサルティングファームなどに転職して経験を積みたいと考えていました。ただ、スタートアップで、自分自身で意思決定して事業・組織を成長させることのほうが面白いと思い直し、スタートアップを中心に探すようになったんです。

「RevCommは海外にも通用する会社だと思った」

――その中でRevCommを選んだ理由を教えてください

RevCommは「コミュニケーションを再発明し 人が人を想う社会を創る」をMissionに掲げており、主軸サービスの『MiiTel(ミーテル)』はAIで電話営業や顧客対応のコミュニケーションを分析できるものです。これは諸外国でもニーズの高いサービスだと思います。そして創業者の會田さんは、事業や会社のビジョンを積極的に発信してくれて、その発言すべてに信ぴょう性があるんです。浮ついたことがなく、「発言に伴っていない実態」が存在せず、地に足の着いた経営をしているので、安心してついていくことができます。MBAで取り上げられる日本企業は、90年代あたりまでの成功事例として、過去の経営理論の通過点として取り上げられることがほとんどで、日本のスタートアップの存在感は海外では皆無と言ってよい状態です。いくつもの会社を見てきましたが、将来MBAのケースに取り上げられるようなぐらいのスケールの大きな成功の可能性を感じられる会社は私にはRevCommしか見つかりませんでした。

――入社後のギャップを感じる場面はありましたか?

ギャップは特にありませんでした。むしろ、RevCommのHPに掲載されているミッションやバリューが体現されていることを日々実感しています。例えば、RevCommのバリューは『HAPPY(H:Happiness、A:Accountability、P:Passion、P:Professionalism、Y:Youthfulness)』。常に笑顔で、人から信頼され、何事にも情熱的で、世の中への提供価値にこだわる、柔軟で想像的な人、の集まりだと宣言しています。実際に周囲のメンバーには、プロフェッショナリズムを追求しながらも、周りに気配りできる優秀な人が多いです。

――RevCommの課題は何だと思いますか?

急速に成長している会社だからこそ、どうしても追いついていない部分が多いと感じます。バックオフィス業務で言うと、人手が足りておらず、社内規定や内部統制など、会社としての骨組みが完成していないところも。今までは比較的小さな組織だったので、それらが定まっていなくても成り立っていましたが、急成長していく、これからのフェーズでは経営基盤を固めることが欠かせません。それに向けてまずは、人材の採用が急がれると思います。

――最後に、候補者の方へメッセージをお願いします

RevCommは、会社の現状をきちんと把握しながら、適切な野心を抱いて前に進み続ける会社です。どのポジションにおいても、日々事業の成長を実感しながら、自分自身のスキルアップも実現することが可能。代表もメンバーも「虚像」や「見せかけ」を嫌い、着実に前進することを好むので、そういった働き方がしたい方にとってピッタリの環境です

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経理財務業務全般と、年次、月次決算などの決算業務をはじめとする、事業と組織における経理財務を担います。

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