「いつ死ぬか分からない」大病を患ったことがキャリアの転機に
―― RevCommに入社する以前の経歴を教えてください。
元々理系で大学院で研究を行っていたのですが、新卒ではシステム開発会社に就職しました。ちょうどその頃ベンチャー・起業が話題になっていた時代で、世間的にもSEのニーズが高まっていたんです。
入社後は大手金融機関向けのシステムを担当する部署に配属となり、最初にプロダクトやエンジニアの知識を身に着けるため、エンジニアの実務を一通り経験しました。担当していたサービスは社内(銀行員)向けのシステムだったのでそれほど緊急対応が多かったわけではないのですが、エラー対応などで夜中に対応するということも日常茶飯事でした。
そんな働き方をする中で、ある時大病を患ってしまったんです。幸いにも2週間で復帰ができたのですが、その時、「いつ死ぬか分からない」と思いました。それがきっかけとなって、「モヤモヤするくらいなら行動しよう」と次のキャリアに進む決心がつきました。
組織育成とスキルアップの両立の葛藤を経て、RevCommへ
その後、監査法人に転職しPdMとコンサルティング業務を並行して行っていたのですが、業務特性上個人プレーな部分が多かったんです。そこで、やはり自分はチームで達成感を味わうことにやりがいを感じているんだということに気付きました。
同時に、「もっとPdMとして成長したい」という思いが募っていき、開発課題が多いスタートアップ企業への転職を決めました。そこでは入社当時エンジニアが5~6名という規模だったのですが、プロダクト以前に組織における課題が多く、エンジニアの離職者が相次いでいる状態でした。「どう組織を活性化するか」という面で苦労しました。その後、教育系のSaaSプロダクトを運営する会社でもプロダクトマネージャーとして入ったのち、同様にエンジニア組織の建て直しを行いました。
―― その後、RevCommに入社した経緯を教えてください。
スタートアップ2社での経験を通じ、組織課題の解決という面では手応えを感じていたものの、自身も精神的に疲弊してしまいました。ふと立ち止まった時に「PdMとして成長できているのか」と感じるようになってきました。そこで、さらに専門性を高めるための次のステップを探す中でRevCommと出会いました。
―― プロダクトチームの第一印象を教えてください。
当時のチームは私を含め社員5名というタイミングだったのですが、プロダクトチームは既に体制がしっかりしていてPdMとPMの役割も分かれており、自分が求めていたプロダクト改善に向き合える環境でした。皆色々な思いやキャリアの方向性がありながらも、「プロダクトを通じてユーザーの課題を解決したい」という目指すゴール感や意識が揃っていると感じました。
まだ現在もプロダクトが成熟しきっているタイミングではないので、プロダクトビジョンを定めたり、全体方針を決めるプロセスに関われるのは大変貴重な経験だなと日々感じています。
メンバーは皆フルリモートですが、毎日1on1で疑問を解決できる時間も設けられていたので、スムーズにオンボーディングできたと思います。同時に、新しく加わる側も「自分はこういう人間だ」「自分はこんなことができる」と自己開示していくことも大事だと思います。
―― PdMとして、今感じている課題はありますか?
昨今の情勢も追い風となり順調にサービスが成長しているので、PdMの採用を強化しているタイミングです。また、競合が増えるなど、市場ニーズも刻々と変化しています。プロダクトビジョンを改めて見直し、言語化しながら日々目線合わせを行っています。
RevCommが掲げるバリューに「Youthfulness」という言葉があるのですが、プロダクトの意思決定を行う中で柔軟性ってすごく大事だと思うんです。時には一度決めた意思決定を勇気を持って変えることが正しい場合もあります。自分の意見だけだと凝り固まってしまうこともありますし、個人的には年齢を重ねていく中で特にフラットでいることを意識して心がけていますね。
―― 今後自身のキャリアで目指していることについて教えてください。
現在自社プロダクトの一つを担当しているのですが、もう一つ上の視座で他サービスも横串で見ることができたり、市場環境や競合状況を加味した戦略策定や判断ができるようになっていきたいです。
また、働き方としては、複業的に他プロダクトに関わることで自社プロダクトの知見も得られるような経験もしたいという思いもあります。
―― 最後に、転職を考えている読者の方へメッセージをお願いします。
PdMとして成長したい方にとって、プロダクトビジョンを定めたり、全体方針を決めるプロセスに関われるタイミングは大変貴重な経験だと思います。なぜなら、組織が大きくなってしまうと、一機能だけ任されるという関わり方になってしまうからです。手触り感を持ってプロダクトと向き合える今のタイミングで参画することは絶対に価値になると思います。同時に、グローバル展開も進めている段階です。PdMとしての専門性を高めながら、新しい挑戦をしたい方と是非一緒に働きたいですね。